Best RegardsやKind Regards、Warm Regards、Thanks、Best Wishesとかも見たことがあるけど、意味が違うの?使い分けは必要?
こんな疑問に答えていきます。
こんにちは!よんりん(Yonrin)です。
当記事を書いている私は、海外移住して、何年もネイティブたちの中でプロフェッショナルな環境で仕事をしています。
日本での職歴も長いので日本的な言葉遣いの機微にも気をつけています。
英語メールの締め言葉、友人や気のしれた人とのやり取りであれば、あまり気にならないのですが、ビジネスメールは少し慎重になりますよね。
実際のプロフェッショナルな現場で使われている英語メールの締め言葉はどうなっているのでしょうか?
同じ会社内の社員同士、取引先との場合で、英語メールの締め言葉は違うのでしょうか?
ネイティブが最も使うビジネス英語メールの締め言葉は?
日本人にはイマイチ英語メールの締め言葉のフォーマル感ってわかりにくいですよね。
日本人でなくてもネイティブ以外が使う言葉も沢山種類があります。
ビジネス英語メールの締め言葉はKind Regards, Best Regards, Regards,が正解
まずは、正解から。
この3つであれば、間違いありません。
Best Regards
Regards
これらは、実際にビジネスの現場で、ネイティブ同士のやりとりで見ています。
もう少しクリアにしておくと、ネイティブ同士というのは、たとえば英語が第一言語の、アメリカ人同士、イギリス人同士、オーストラリア人同士、カナダ人同士、などのことです。
割と立場のある役職者でも、平社員でも、ビジネス英語メールの締めと言えば、上記3つのどれかです。
英語を第二外国語とする国であっても、まずは上記3つですね。
たとえば、インド人、ドイツ人、フランス人、ブラジル人なども、上記の表現を使います。
更に、ビジネス英語、のシチュエーションですが、以下のものはすべて当てはまります。
仕事上の同じ会社の社員とのやりとりのメール
業者(ガス・電気などの公共サービス会社、不動産会社など日常のやりとり)とのやりとりのメール
特に、上下関係なく、上席でも部下でも、同じように3つのどれかをビジネス英語メールの締めで使います。
Regardsの前にKindやBestがついている方が丁寧な感じがしますが、そんなに感覚の差はないと思います。
強いて日本語で説明すると、「よろしくお願いします」がRegardsだとすると、Kind RegardsやBest Regardsは、「よろしくお願いいたします」というぐらいでしょうか。
どちらも丁寧具合には変わりないですね。
だけど、日本人でも、本当に細かく気にする人は、違いを気にする人もいるかも知れません。
ネイティブ以外が使うビジネス英語メールの締め言葉
上記以外にも、割とカジュアルな表現がいくつかあって、ビジネス英語メールで使われます。
ネイティブ以外の英語ユーザーがよく使うものですね。
Best Wishes
Thanks
Best
Cheers
これらは同じ会社の同僚同士で目上に対してではなければ、ビジネス英語メールの締めとして使えると思います。
Warm Regards、Best Wishes、Thanksは、何度かメールのやり取りして気心が知れていれば、クライアントとのやり取りにも使われる場面はあります(わたしは使いませんが)。
BestとCheersは、完全に同じ会社など、身内向けですね。
そこまで頻繁には見ないです。
大体、ビジネス英語メールの締めは、定型の署名として、メールソフトにあらかじめ登録されているのが普通だと思います。
日本人でときどき英語でメールを書く場合は別ですが、英語で基本的にコミュニケーションしている外国人で毎回自分でタイピングしている人はあまりいないのではないかと思います。
汎用的なKind Regards、Best Regards、Regardsを登録している人が大半だと思うので、それ以外はあまり見かけません。
Thanks, Cheersなどは、敢えて親しみを演出したいときに使うのではないかと思います。
ビジネス英語メールの締め言葉で大事な考え方
基本的には、そこまで気にしないし、締めで人を判断する、ということもあまりありません。
よっぽど見慣れないことを書いていたり、場違いなことをしなければ、大丈夫です。
何が場違いかわからない!という人もいるかも知れませんが、基本はKind Regards、Best Regards、Regardsです。
実は、この3つでは少し違和感が出る場面と言うのがあります。
それが何かは、少し後で説明します。
意外かも知れませんが、ビジネス英語メールの締めについては、英語が第二言語のノンネイティブの外国人も結構悩んでいます。
注意すべきは、ネイティブでない外国人がブログ記事を書いていたり、質問サイトに回答している場合です。
結構ブレがあるので、気をつけないといけません。
よくあるのが、Best RegardsやKind Regardsはカジュアルで、Yours Sincerelyがフォーマル、というような説明。
これもネイティブのビジネス英語メールを見れば分かるのですが、少し注意が必要な説明かな、と思います。
次のセクションで詳しく説明します。
特別なビジネス英語メールの締め言葉はYours Sincerely, が正解
さて、特別なメールを書くときには、Yours Sincerelyが正解、という話です。
Warm Regards、Best Wishes、Thanksは通常のビジネスメールの正解なのですが、それだと少し場面にふさわしくないことがあります。
それが、就職活動のビジネス英語メールや、学校への入学手続きなどのフォーマルな場合です。
就職活動のビジネス英語メール、学校への入学手続き、役所とのやり取りなど
自分が今後関わる可能性がある大きな組織の窓口に、初めて個人としてコンタクトするようなときは、フォーマルなメールになります。
就職活動で、企業に初めてコンタクトして質問をしたりする場合や、正式に内定のオファーを受け入れるやり取りをする場合などですね。
あとは、学校への入学についての問い合わせをしたり、役所にコンタクトしてお願いしたりクレーㇺを伝えるような場合も、フォーマルです。
逆にこれ以外のシチュエーションで、フォーマルなビジネス英語メールを書くことは、ほぼないと思います。
どんなに丁寧なビジネス英語メールをクライアントとしようとしても、日常でYours Sincerelyを使うのは違和感があると思います。
最初の1巡では、こうしたフォーマルに書くメールも、返信を重ねるとカジュアルにくだけてくる場合があります。
先方の担当者も、最初のメールはテンプレートなどでフォーマルな定型文を使っていたりして、次からはカジュアルになったりします。
相手に合わせて、同じトーンのメールを書けば、間違いないはずです。
DearとYours Sincerelyは拝啓と敬具
こうしたフォーマルなメールは、必ずDear Mr XXや、Dear Ms XX というように、Dear Mr/Ms/Mrs 名字で始めます。
そして、Dearに対応する締めとして、最後にYours Sincerelyがきます。
ふたつはセットなのです。
よくビジネス英語メールで、Dear XX, と始まっておいて、最後にBest Regards,で締まっているようなメールを見かけますが(ネイティブもたまにやります)、正式には、Dear XXとくれば、Yours Sincerelyです。
Yours Sincerelyのあとには、フルネームを書くようにします。
Hanako Yamada
みたいな感じですね。
たまに、会社や学校からもらうメールで、Dearで始まっていてBest Regardsで締まっているものがありますが、そのときは、この送信者はおそらくネイティブではない人なんだな、と思っています。
このルールは、IELTSというイギリスの英語試験でも問われるようなものなので、原則は覚えておいてもいいと思います。
拝啓、で始まっている手紙が、敬具で終わっていないとおかしいですよね。
まとめ:ビジネスメールの締め言葉は、Kind Regards, Best Regards, Regards, の3択
ビジネス英語メールの締めについてまとめました。
とにかくビジネス英語メールでは、以下の3つのどれかを使えば間違いありません。
Best Regards
Regards
そして、フォーマルなビジネス英語メールでは、Dear Mr/Ms/Mrs 名字で始めて、Yours Sincerlyで締めます。
このふたつさえ使い分けていれば、十分にプロフェッショナルとして通じるメールになりますので、参考にしてみてください。