こんな疑問に答えていきます。
こんにちは!よんりん(Yonrin)です。
当記事を書いている私は、海外移住して、何年もネイティブたちの中でプロフェッショナルな環境で仕事をしています。
日本での職歴も長いので日本的な言葉遣いの機微にも気をつけています。
ネットで検索すると、色々な日本語での解説サイトや出てきますが、本物の海外の現場目線では「うん?そうかな?」と思われるものも沢山あります。こうしたことを考える際には、英語のサイトで、ネイティブの感覚を知るのが一番です。
CanやCouldのように、動詞を助ける役割をするものをModal Verb =「法助動詞」と呼びます。
用語を覚える必要はないです。
けれど、この「法助動詞」をマスターすることが、ビジネス英語にとっては非常に重要です。
なぜかというと、ビジネスでは「法助動詞」で微妙なニュアンスを伝える場面が、とても多いからです。
そして、言葉遣いの丁寧さで、相手に誠意を表すという日本人的な感覚にも、とても近いものがあります。
日本語の丁寧さをそのまま直訳で英語にしても、伝わらないこともよくあるので、英語を英語でしっかり学習しておきましょう。
英語学習に悩んでいる人 英語の勉強は何から始めるのがいいのですか? こんな疑問に答えていきます。 こんにちは!よんりん(Yonrin)です。 当記事を書いている私は、現役海外勤務のデジタル技術コンサルタントで[…]
ネイティブが守っているビジネス英語でCanとCouldのルールとは?
CanとCould、同じような使い方もできるし、現在と過去、という時制の区別も可能です。
ですが、まずは大まかな意味の種類を掴んでおきましょう。
CanとCouldで表現できる意味は、以下の通りです。
能力:~できる、~できない
許可:~してもいい、~してはいけない
要求:~してください
提供:~してあげられます
提案:~してはどうでしょう
たくさんありますが、ビジネス上、ニュアンスを間違えないように気をつけるべき箇所を解説していきます。
ビジネス英語でCanとCouldの可能性・不可能性のニュアンスとは?
まず、可能性についてですが、CanとCouldであらわすものが変わってきます。
Couldが特定のことの可能性を表すことに使うのに対して、Canは、一般的なことの可能性を表します。
日本語では、こんな感じです。
This work could be finished by the end of today.
仕事というものは(どのような仕事でも大抵)期日に終わる:Canを使う
A work can be finished by due date.
ニュアンス、わかるでしょうか。
特定のことの可能性に触れるときはCould、一般論の可能性を言うときはCanです。
ビジネス英語でCanとCouldの許可・要求のニュアンスとは?
何かをお願いするときには、CanとCouldを使います。
Could I ask a question?/ Can I ask a question? この作業をお願いできますか?(要求)
Could you do this task?/ Can you do this task?
違いは明白で、Couldの方が、Canに比べると、よりフォーマルで礼儀正しい、ということです。
Canは上司が部下に言ったり、友達同士の気軽なお願いごと、のような感覚で使います。
コーヒーショップでコーヒーを注文するときも、店員の顔なじみでない限りは、Couldを使うのが礼儀だと思います。
この辺は日本人的な感覚にも似ていて、いやいやコーヒーショップではCanで十分でしょ、という人もいるでしょう。
その程度の違いですが、ビジネス英語では基本Couldを使って要求をするのが、無難です。
立場の高い、礼節をわきまえた人は、たとえ上司であってもCouldを使います。
日本でも、部下に敬語で話す上司と、ため口で話す上司、いますよね。
気にする人もいれば、気にしない人もいる。
この件に関する価値観のレベル感は、似ていると思います。
ビジネス英語でCanとCouldの提案のニュアンスとは?
Couldは提案にも使えます。
We could do this work over the weekend.
質問文ではないですが、提案になります。
英語だけを見ると、意味が分かりにくいですね。
提案なので「○○どうですか?」と疑問文になっていれば解りやすいのですが、平叙文です。
可能性を表しているので、直訳すると「私たちはこの仕事を週末にする可能性があります」です。
断定的に週末にしよう、というよりも可能性のニュアンスを込めているところに、提案、という意味が現れます。
まとめ
ビジネス英語でのCanとCouldの違いについてまとめました。
微妙なニュアンスの違いでも、意識して使い続けると、慣れてきます。
ビジネス英語における語感のレベルもグッと上がるはずですので、意識してみてくださいね。
相手が何を言わんとしているのか、Modal Verb =「法助動詞」をマスターしてキャッチできるようになりましょう。
Modal Verb =「法助動詞」には、他にもMayとMight、WillとWouldなどがあります。
併せて学習すると、より理解が深まりますよ。
では、本日はこの辺で。