40代の女性におすすめの本 – 2021年

  • 2021年9月5日
  • 2022年5月17日
  • CAREER
2021年、40代の女性におすすめの本って何?少し自分と向き合う時間を作ってみたい。40代をどんな風に過ごすべきか、ヒントになるような本があるといいな。読みながら考えさせられつつも、前向きな気持ちになるような本が知りたい。

こんにちは!よんりん(Yonrin)です。

 
よんりん
40代の女性は、これまでの人生で一番、考えるべきことが多くなる時期ですよね。ひと通りのことを決断してきたけれど、何か腹落ちしきっていないことでモヤモヤしたり。自分だけで考えていても、堂々巡りになってしまうときは、本を読んで、外からの刺激を得ることも、気分転換におすすめです。

女性として、母として、働き手として、ひとりの人間として、いろんな定義の自分を見つめるきっかけになる本たちをご紹介します。

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40代の女性が自分を見つめるためのおすすめの本 – 2021年

少し立ち止まって自分の居場所を確かめるには、読書もいいものです。

わたしは、いろんな角度から自分を見ると、心のバランスが取りやすくなります。
女性として、母として、働き手として、ひとりの人間として、「自分」にはいろんな定義がありますよね。

ひとつの角度からだけものを考えるより、いろんな自分と向き合ってみると、必ずいい気づきがありますよ。

働く女子の運命 – 40代の女性が「 会社員としての自分」を見つめるための本

まずは、「働く女子の運命」。

これから働く可能性のある人(あるいはすでに働いている人)は必読。
女性が仕事をしていく上での理不尽の本質的な理由と歴史を知ることで、余計なストレスから解放されます。

そして、こうした問題に直面した時の自分の振る舞い方がわかるようになります。

働き方改革、女性の活躍や幹部登用、フレキシビリティ。
社内のアナウンスやニュースを見て、ちょっと期待を抱いたと思えば、すぐに現実に失望。

そんな上っ面の話をしてるんじゃないんです!と。

その繰り返し。

色んな施策が進められているはずなのに、なぜかモヤモヤが晴れない。

その理不尽の霧の中にいる感覚は、正しいのか。
思わず自問自答することも少なくないですよね。

そんな不安があっても、女性労働の歴史と、今の時代に残る影響を知れば、少しだけモヤモヤの出どころが見えるのです。

この本を通じて、少し高い空の上から今の自分の居場所を見てみる。
すると、やっぱりそこには霧がかかっているけれど、霧の大きさや濃さ、その中で迷う人の動きを知ることが出来る。

まずはこの国で自分が働いていることの意味を知ることができる、そんな意義ある一冊でした。

働く女子の運命

タイガー・マザー – 40代の女性が「母としての自分」を見つめるための本

この本のタイトル、「タイガー・マザー」は出版当時かなり物議をかもし、流行語のようになったそうです。

アメリカで2人の娘を厳しい躾で教育してきた中国系アメリカ人の母の奮闘記。
育児のハウツー本ではなく、いかに子供と向き合い、挫折し、そして愛情の在り方を考えたかの自伝的エッセイ。

子供に対して思わず声を荒げてしまったり、厳しすぎる態度を取ってしまったり。
それが正しいことなのか、他に何かやりようがあったのか。

そんな迷いを持っているあなたは、ぜひこの本を手に取ってみるといいですよ。

あなたのモヤモヤした悩みは、この本のどこかに言語化されていることに気がつくはず。

この本の著者は、娘が言うことを聞かずに食事抜き。
時には 娘のことを「ゴミ」と罵倒することも。

世界で生き抜く強さを身に着けさせるため、信念を貫く母の物語。
結局、アメリカの名門大学に娘ふたりを合格させたけれど、果たしてその過程の苦悩と心境はどんなことだったのか。

「欧米の教育は子供の自尊心を非常に重視するが、しかし子供の自尊心にとって最悪なのは諦めさせること」

そんな教育が是か非かは、世間も二つに分かれるところ。
実は、この著者自身も、自己評価に答えを見つけていないところが、わたしにとって、この本の一番の読みごたえがある理由。

母として自分がどうあるべきかを問いかける、考えるヒントが満載の一冊でした。

タイガー・マザー

コンビニ人間 – 40代の女性が「ふつうの自分」を見つめるための本

言わずと知れた数年前の芥川賞の受賞作です。

コンビニ店員という自分の居場所と自分の価値を見つめ直す旅の物語。

誰にでもありますよね、「普通の人とは違う」という感覚。
それでも、どんな人も時間と共に、どこかに馴染んで、まるでその場にいないかのように、溶け込んでいる感覚。

そんな時に、ふと「普通でいることって、どういうことなんだろう」と考えます。

自分の信じる「普通」が、少し世の中とずれていて、どこまでも他人に合わせている感覚がぬぐい切れない人。
そんな人がこの本を読むと、必ず自分を取り戻すことができるはず。

今いる場所で精いっぱい生きるのが正しいのか。
生きる場所を精いっぱい探すのが正しいのか。

誰が「普通」を作っていて、自分は「普通」とどう向き合うべきか。

テーマが本質的なわりに、すっと読めて、なんだか晴れやかな気持ちになれる一冊でした。

コンビニ人間

The Midnight Library – 40代の女性が「 今の自分」を見つめるための本

多才な幼少期を送ってきたはずが、大人になって何の取り柄もない自分に失望する女性。

「あの時、こうしていれば」と。

そして自殺を試みる主人公が、生と死の狭間にある「真夜中の図書館(The Midnight Library)」で、いくつもの別の人生を体験するというファンタジー。

「あの時、こうしていれば」、が現実ものになったとき、人はどんなことを思うのか。

主人公のNoraは、水泳のオリンピック選手、ロックスター、婚約者との結婚、色んな選択を「しなかった」。
けれど、彼女が選んだ今の場所には、どんな意味があるのかも、知らなかった。

どんな人生にでも、自分の気がつかない素晴らしさがある、ということを改めて感じさせてくれます。
優しくて心温まる、本当に美しい物語。

残念ながらまだ英語版のみですが、かなり平易な英語で書かれていますので、英語で何かを読んでみたい人には、是非おおすすめの一冊です。

The Midnight Library

まとめ

2021年に、わたしが読んだ本の中から、40代の女性におすすめの本について、ご紹介しました。

自分の心の中だけであれこれ考えるのも好きですが、少し外から自分の中にない刺激を得てみると、また違った考えができるようになるものです。

あなたの自分をみつめる時間が、有意義なものになりますように。