40代の転職は厳しいけど無理ゲーではない

  • 2020年10月28日
  • 2021年2月2日
  • CAREER
40代で転職したい人
40代転職厳しい無理ゲー?40代ならではの手法やマインドセットで厳しい転職を成功させることは可能?

こんな疑問に答えていきます。

こんにちは!よんりん(Yonrin)です。
40代の転職は厳しいと聞きますが、いくらでも対処できますよ、という話。

40代の転職が厳しいと感じる理由はふたつ。

 転職の手法が間違っている
 転職のマインドが間違っている

そもそも間違ったやり方で労力だけが消費されてしまうのは非常にもったいないです。
それから、転職に対するマインドが間違っていると、精神的に余計な負担がかかって厳しいと感じてしまいます。

いずれも、気がつきさえすれば、すぐに厳しい状況を変えられますので、思い当たる節のあるあなたは、すぐにアクションしてくださいね。

40代の転職は厳しいけど対処可能

40代の転職で失敗の原因の記事にも書いたのですが、転職活動のやり方を間違えてしまうと、失敗につながります。

手法を間違えて厳しい転職になるパターンに対処

40代の転職については、40代なりの手法で転職活動する必要があります。

転職が厳しいというのは、なかなか内定がもらえないということだと思いますが、そもそも何十個も内定をもらったところで、就職できるのは1社です。

その1社以外の転職応募先に内定しているかどうかは、結果論としては関係ありません。その点は肩の力を抜いて大丈夫です。

とは言え、限られた時間と労力を使うので、厳しい状況を予め想定して、計画的に動いていくようにしましょう。

ひとりで活動せず相談相手を持とう

最近は、LinkedInを使ったり、ミイダスなどのサービスを使って直接企業とやり取りが可能です。

ただ、40代の転職では第3者の声は積極的に取り入れるべきです。

転職エージェントは、商売としてあなたの転職をサポートしているので、もちろん多少のポジショントークはあります。ただそれを差し引いても、自分の考えを聞いてもらい、相談相手がいるということには価値があります。

タイムラインや進捗の管理面からも、自分の活動を見ていてくれる人の存在は大きいはず。

精神的にも40代の転職は煮詰まると動きが鈍くなってしまい、そこで転職が厳しいと感じる人は圧倒的に多いので、転職エージェントは積極的に頼りましょう。

友人や家族も精神面での支えにはなりますが、やはり実際に日々進行している個別転職案件について詳しい話ができるのは、転職エージェントだと思います。

転職活動の予算を管理しよう

転職活動を始めると、意外に交通費なども含め出費がかさむものです。
コロナの影響で変わりつつあるかも知れませんが、意識はしておくべき。

特にあなたが地方に住んでいて、面接や転職先の視察のため遠方から主要都市に赴く必要がある場合や、宿泊が必要になる場合には、計画的に進める必要があります。

リモートでの面接対応だけで済む会社もありますが、やはりあなたとしても入社前に一度直接転職先で関わりになる人たちとは会ってみたいですよね。

なかなか内定がもらえない中、長期戦で支出がかさみ、金銭面で厳しい状況になると、思ったように転職活動が進められなくなっていしまいます。

志望度が低めの企業は、内定が出るまではリモート、などの切り分けが必要です。家計の面で厳しいという状況を避けるため、メリハリをつけましょう。

転職活動に区切りを設定しておこう

転職活動の区切り(引き際)、予定応募件数など、計画を事前にざっくりとでも練っておくと、不要な時間と体力を使わないため、厳しい状況に陥らずに済みます。

つまり、どうしてもうまくいかず長引く場合は一旦転職活動を中断する、ということです。

そして、中断するには、事前に自分の中で区切りを決めておかないと、なかなか難しいです。

40代の転職ですので、時間に追われているのは分かりますが、ひとつの目安として6か月で納得のいく内定が出ない場合は、一旦中断してはと思います。

中断、というのは今の職場で続けるということです。

転職活動を始める前に、「納得のいく転職先が見つからなかった場合どうするか」ということの覚悟を決めておく必要があります。

すなわち「納得のいく転職先が見つかる」がベストな結果だとして、セカンドベストは何か?「今の職場で続ける」なのか、「納得いくかは分からないけど、とにかく今の職場ではない場所で働く」なのか。

この心の準備をしているだけで、心が大分と軽くなると思いますよ。

転職チャネルと応募件数を最大化しよう

大手企業などでは、自分の知人を紹介すると、報酬がもらえるという制度がある場合もあります(リファラル採用といいます)。

特に40代は公私で広く人脈が増えていると思います。
それを活用できるのは40代の強みですね。

主にこの4つを組み合わせて、転職の応募件数を増やしましょう。

 求人サイト
 転職エージェント
 ハローワーク
 リファラル採用

40代の転職は、数も大事です。
多少の不合格で過度に落ち込んだりしないよう、気をつけましょう。

ここはみんな苦労するところなので、心配しなくても大丈夫ですよ。

マインドを間違えて厳しい転職になるパターン

転職活動が長引いたり、うまくいかないことが続くと、「やっぱり40代の転職は厳しいのか」と結論づけたくなるかも知れません。

でも、転職の厳しさは、年齢だけのものではありませんし、運やマーケット、業界など外部要因にかなり左右されるので、自分と状況を客観的に見るための心構えをしっかりとしておくようにしましょう。

我慢強さを持とう

もしこれまで過去の転職がトントン拍子に進んでいたのに、急に40代で転職活動が進まなって厳しいと感じているあなたには、我慢強さが必要かも知れません。

もちろんこれまで通りトントン拍子で進む人もいますが、歳を重ねるごとに求職条件が多くなり、書類の段階ですでに厳しいのが一般的。

スピードが遅くなるのは、必然です。

「転職活動に区切りを設定する」の項で触れたように、転職活動前に区切りをつけて、納得のいく転職先が見つからなかったときのセカンドベストを考えておけば、こうしたストレスは減らせますよ。

現職に留まる選択肢を残しておこう

現職の環境が嫌になって転職を考えることもあるでしょう。

 上司や部下とどうしても合わない
 理不尽な異動
 出世に見切りがついた

などですね。
けれど、40代で転職を考える場合、辞めることを焦ってはいけません。
なかなか転職先が決まらず厳しい状況が続くと、現職をいつ辞められるのかとそちらに気を取られがちなので、気をつけましょう。

現職の環境を超えると確信を持てる企業が見つかるまでは、転職すべきではないです。

「今の職場環境から離れられるなら、今より良くなるか分からないけれど取り敢えず職場を変えてみる」、という考えは非常に危険です。

本当に納得のいく転職先、ベストな転職先が見えづらくなり、とりあえず目の前の藁を掴むような転職になってしまう可能性があります。

つまり、正しい最終判断ができなくなってしまう。
これは避けなければなりませんね。

できれば、「転職活動がうまくいかなかった場合には今の職場に居続ける」という選択肢を持った状態で、転職活動に移るのが安心です。

プライドが自分にとってどういう意味を持つか整理しよう

年齢が高くなると、不要なプライドが転職の妨げになるという話はよく聞きます。

とは言え、プライドを持つことは悪いことではないし、自信を失くすよりもはるかに良い。ただ、不要なプライドを持つと厳しい転職活動になります。

不要なプライドとは何か。

不要なプライド = 本来自分が価値観を持っているもの以外のことにこだわること

こう思います。

転職活動の開始前に、何に価値を置くのかを考えましょう。

もし、自分が価値を置くもの以外のことにこだわりを求める場合には、それは不要なプライドの可能性があります。

仕事内容に満足が得られず転職を決意したはずなのに、役職にこだわったり、残業を少しでも減らして家族との時間を求めて退職を決意したのに、年収にこだわったり。

もちろん役職にしても年齢にしても最低ラインの条件は設定すべきですが、自分の価値観に照らし合わせて捨てられる条件は思い切って捨てるべきです。

年齢による不利を理解しておこう

求人数は、やはり年齢と共に少なくなります。
また、書類や面接の通過率も低くなる可能性は高いでしょう。

なので、予め分かっていることについては、必要以上に落ち込んだり、厳しいと感じてストレスをためたりの必要はまったくありません。

ただし、年齢による不利をカバーするためにある程度の対処はできます。
40代ならでは経験をアピールしたり、40代であっても柔軟に周りと強調できる姿勢を強調したり、試行錯誤しながら進めるのが良いです。

何でもかんでも年齢を言い訳にしてしまうと、本当はそれ以外のことでうまくいっていない場合に、その原因を見落としてしまいますね。

年齢による不利があることは理解して受け入れつつ、どうやってそれを回避したり、より有利に近づけられるかを考えておきましょう。

能力は客観的に自己評価しよう

40代で今いる組織の外に出て仕事をすることを考えたとき、自分の能力にどのくらいの価値や需要があるのかを知っておく必要があります。

手っ取り早いのが転職エージェントへの相談です。

それも、一社ではなく、複数社、各社においても複数のエージェントから、なるべく多くの評価を貰って、客観性を高めておくと、非常に役立ちます。

40代の転職が厳しいと言っても、その厳しさの程度は人それぞれ。

第三者に自分の能力を評価してもらわずに、ただひたすら求人サイトで応募だけしても、能力に過信があると、スキルミスマッチによってなかなか次に進めなくなってしまいます。

過去の経歴は未来とつながりを考えよう

40代は、必然的に経験をたくさん積んでいて、良いことも困難なこともエピソードがたくさんあることと思います。

ただ、過去の経歴や実績を整理したり話したりすることは、本質的ではありません。

過去の経歴や実績は、あくまでも転職先で未来にこれからやるべきこと、できることを裏づけるためのサポート情報。

過去の経歴や実績を書類で説明したり、面接で話したり、あるいは自分のために情報整理する場合など、必ずこれからの自分とどのように関係のある話なのかを紐づけるようにしましょう。

逆に、未来につながらない話は、優先度を落として考える必要があります。
どれだけ素晴らしい実績でも、未来に関係なければ転職活動に使う必要はありません。

転職先の企業は、あなたがもたらす未来に興味があります。もちろん、あなたの過去にも興味がありますが、あなたの過去が転職先の企業の未来に何をもたらすか、という観点での興味のはず。

自分を主語にせず転職先企業を主語にしよう

自己PRであろうと、志望動機であろうと、主語にすべきは転職先企業です。

あなたがスキルアップしたいという話も、あなたがスキルアップ達成できれば転職先企業がどうなるのか、どんなベネフィットを得られるのか、ということを考えて説明できれば、かなり好印象なはず。

自己PRや志望動機など、ついつい自分視点で語りたくなりますが、自分の思いだけで終わってしまうよりは、転職先のこともちゃんと考えていることを伝えるのが良いですね。

キャリアアップの話にしても、あなたのキャリアアップの話よりも、転職先企業の若手社員のキャリアップにあなたがどう貢献できるか、のような話の方が興味があるはず。

まとめ

40代の転職は厳しいけど無理ゲーではないことを説明しました。

40代の転職は厳しくなるのは、以下のいずれかが理由。

 転職の手法が間違っている
 転職に対するマインドが間違っている

手法を見直して、適切なマインドで転職活動に取り組めば、道は必ず開けます。

そして、妥協の必要は全くありません。

更には、これからの就労人口不足と就業可能年齢の高齢化によって、40代の転職は、これから先今よりもメジャーになり続けます。

あなたの40代が、幸せなものになりますように。
一生懸命な姿は必ず認められます。

※最後にですが、40代の転職には年齢相応の転職サービスの利用をおすすめします。まずは、JACリクルートメントで、利用層は30代後半から40代、そして40代の利用者が最も多いので安心して利用できます。役職と年収を重視するならDODA(ハイクラス)が探しやすい。
それから、もう少し幅広くということであれば、案件的にはパソナキャリアtype転職が充実していまして、評判も良いです。

それでは、今回は以上です。
いつも読んでくださり、ありがとうございます。