英語は暗唱が最強の学習法

  • 2020年7月31日
  • 2022年9月14日
  • ENGLISH
 
海外で働くのに必要な英語力を身に着けるにはどんな学習法がいいの?暗唱は英語学習に効果的なの?

こんな疑問に答えていきます。

こんにちは!よんりん(Yonrin)です。
当記事を書いている私は、デジタル技術のコンサルタントです。

海外移住をして、英語ネイティブに混じって日々英語で仕事をしています。

TOEICもそこそこまで上がり、日本でもそれなりに英語を使い、そしていよいよ海外に出て仕事・・・そんなキャリアを歩む人も増えていますね。

日本でそこそこできた英語も、現地でどこまで通用するのか、海外勤務になったら気になりますよね。

この記事を読めば、海外ビジネスでの実践的な英語を身に着けるのに必要な学習法が分かります。

私は留学経験もなく海外移住したので、最初は本当に英語に苦労しました。

ひとつ、衝撃の事実を先にお伝えしておきます。

海外で暮らせば英語力が自然と身につくわけではありません!

私も移住してしばらくしてから気がつきました。
そこで慌てて勉強を始めたんですよね。

今ではほぼ不自由なく現地でコンサルティング業務を行うまでに至りました。
その学習法について、お伝えできればと思います。

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海外で働くための英語学習法

まずは、会話ができるようになるために、必須の学習法から。

英語の暗唱

外国人と会話をしていて、咄嗟に言葉出てこない、という経験。
これほどもどかしいものはありません。

私が海外で仕事をするようになってから、ここでつまづきました。
読み書きや聞き取りは、ある程度時間と共に慣れてきました。

しかし、スピーキングに関しては、なかなか慣れず、苦しい日々が続きました。

そこで取り入れて抜群の効果を発揮したのが、暗唱という学習法でした。

使えると思ったフレーズを暗記して、繰り返して暗唱しました。

本で読んだフレーズ、駅のポスターで見たフレーズ、これらをスマホにメモして、見ないで言えるようになるまで暗唱。

ただ、その場の暗唱だけでも効果はあります。
数時間後や、翌日まで覚えている必要はありません。

暗唱に挑戦して英語を勉強しているほんの10分、20分の間だけでも、暗記して口に出して言ってみる、という学習法を繰り返すのです。

日本で使う英語と海外で使う英語の違いとは

まず、日本でときどき海外とのメールや電話でやり取りに英語を使うのと、現地でがっつりネイティブにまみれての仕事で英語を使うのとでは、何が違うか?

ふたつあります。

  • 言葉の機微が求められる
  • 雑談力が求められる

ある程度読み書きはできると思っていても、このふたつでつまづきます。
ひとつずつ見ていきましょう。

ビジネス英語が求める言葉の機微

日本で英語を使う時、大抵の場合、相手はこちらが日本人であるという前提で話をしますよね。

なので、こちらは一般的に英語が苦手だという部分を差し引いてもらえます。
そういう場合がほとんどではないかと。

意味は通じるけれど、失礼な英語

そういう英語で何かをお願いしてしまうと、なかなか相手が会話に応じず、スムーズに物事が進まなくなることがあります。

日本語でも同じですよね。

たとえば初対面の相手から電話会議を依頼された場合、対面で会ったことのない相手に返答するとしましょう。

どちらが良いでしょう?

  1. お願いですからアジェンダを事前に送ってください。その方が効率的です。
  2. お互いのスムーズな会議進行のため、もし差し支えなければ、アジェンダを事前にお送りいただだけますと幸いです。

初対面で会ったこともない人に対するメールでのお願いです。
ほとんどの人は①に違和感を覚えますよね。

②の方が感じが良いです。

日本人の書く英語メールは、①のような印象を与える可能性があります。
①と②の意味は同じでも、言葉の印象が違う、ということです。

日本人として割り引いてもらえないので、額面通りの言葉で受け取られるのが、海外現地のビジネスなのです。

ちなみに英語はこんな感じでしょうか。

  1. Please send us your agenda in advance. It is more efficient. 
  2. For our efficiency, it would be really helpful if you could possibly send us your agenda for the meeting in advance.

相手が親切な人であれば、ムッとしながらも①にも返信をくれるでしょう。
Pleaseがついているから丁寧だと思うのは誤りです。

こちらにも英語の依頼メールの記事を書いています。
>>ビジネス英語で依頼メールを書くときに必ず気をつけるべき事【要注意】

語感を知るのはなかなか大変です。
これは分かりやすく初歩の初歩という例を出したのですが、実際はもっと複雑です。

留学経験のある人なら多少のニュアンスはつかめるのかも知れませんね。

そうでなければ、これはもう経験と実践で学ぶしかないのですが、それでも座学で学習できることはあります

私が読んで非常に役に立った本をいくつか紹介させてください。
英語の機微を知るには、まさにうってつけです。

そして、実践的な学習法は、使えそうな文章があればそのまま暗唱する方法です

日本人が誤解する英語

日本人が誤解する英語 (光文社知恵の森文庫)
マーク ピーターセン (著), Mark Petersen (原著)

マーク・ピーターセンは、日本の大学教授で、日本人の英語を熟知しています。

よくある間違いについて、なぜそのように間違えるのかを日本の英語教育にまで遡って研究しています。

しかも、この書籍は日本語で書かれているのですが、翻訳本ではありません。
マーク・ピーターセンが日本語で書いた本です。

日本語を知り尽くした著者から見た、日本人の英語。

そして、日本人が感じ取りにくい英語の機微やニュアンスについて、かなり踏み込んだ内容の読み物になっています。

この本を読んで、すっかりファンになってしまい、この著者の本は全部読んでいます。

気に入ったフレーズや表現は、もちろん暗唱して覚えました。
暗唱するときは、英熟語などの部分的な単語の塊だけではなく、必ず完全な文章で覚えるようにしましょう。

日本人の英語

日本人の英語 (岩波新書)
マーク・ピーターセン (著)

こちらの本も秀逸です。
定冠詞、不定冠詞のニュアンスなど、痒い所に手が届く感じです。

他に類を見ない本。
言葉を大切にしている人であるということが伝わってきます。

冠詞についても、暗唱での学習法がかなり効きます。
口にしたときに物足りなかったり、aとtheの言い心地、も自然と分かってきます。

続編もあるので是非。

続 日本人の英語

続 日本人の英語 (岩波新書)
マーク ピーターセン (著), Mark Petersen (原著)

ビジネス英語が求める雑談力

雑談で英語が咄嗟に出てこない。
よくあります。

表現を知らないこともあれば、そもそも日本語で聞かれても答えられないこともあります。

ビジネスであれば大体何の話題かもわかりますが、会議の前のアイス・ブレイクとしての雑談は、変幻自在です。

表現も聞きなれないものが結構あるので、なかなか難しいですね。

これについては、まだまだ私も修行中です。

けれど、飛躍的に会話力を伸ばすことができた学習法で、今も続けていることは、やはり暗唱することです。

そして、暗唱に最強の教材が、NHK実践ビジネス英語のテキストです。

NHK実践ビジネス英語のテキストを暗唱する学習法が今のところ効果・効率ともに最強です。もっと早く気づきたかった。

会話の場面設定は4月から始まります。
4月号は手に入れて背景を把握して、後は直近のものからやっていけばいいと思いますよ。

NHKラジオ 実践ビジネス英語 2020年 8月号 [雑誌] (NHKテキスト)

このテキストの良いところは、旬なネタを取り入れているところです。
昨今のテクノロジー、経済情勢、社会問題など、読むだけでも勉強になります

ここに出てくる表現は、そのままビジネスでも使えるし、ネイティブの会話にもよく出てきます。

暗唱すれば、即戦力。次の日にすぐに実践で使いたくなります。
英会話教室などで自由会話の時間がある人は、是非試して欲しいと思います。

こんなに頻繁に出てくるフレーズなのに、学校でも習わないし、TOEICでも聞いたことがない、なんてことはざら。どうなんだろう、日本の英語教育。

1か月に2つの大きなストーリーがあり、1つのストーリーが5レッスンに分割されています。

慣れてくると、30分で1ストーリーに目を通すことができます。

<おすすめの学習法>

最初の1週間
– 通して音読。5回転くらい。
2週目以降 – 暗唱。2日間で1レッスンの暗唱をする感じ。

まとめ

英語の効果的な学習法である暗唱と、暗唱に使える教材についてまとめました。

暗唱するときは、完全に覚えていなくてもOKです
私も7割くらいの感覚で続けています。

不思議なことなのですが、英語は話せるようになると、聞き取りも飛躍的にできるようになりますよ。

ふとした時に、数日前暗唱したフレーズが頭をよぎるような瞬間が訪れるはずです。そうして、思い出したものから順番に、片っ端から定着させていく。

地道ではありますが、今の英語力から突き抜けたいと思われる方は、是非暗唱での学習法を試してみてくださいね。

それでは、以上です。