ブログのライティングの全体像【本10冊総まとめ】

ブログ初心者だけど、忙しくて本を読むまで手が回らない。ライティング本には全体的にどんなことが書いてあるのライティングに必要な知識の全体像が知りたいのだけれど、どうなっているの?初心者におすすめの本はある?

こんな疑問に答えていきます。

こんにちは!よんりん(Yonrin)です。

当記事を書いている私は、ブログ歴2か月。
記事数はもうすぐ50に到達しそうです。

まだまだ駆け出しの初心者です。

ライティングについては、先駆者たちのブログ記事やTwitterから学べることは沢山あって、クロネコ屋さんや、マナブさんの発信はとても参考になりますよね。

多少の記事を書いてみたところで、ライティングについては書籍でもきちんと体系的な知識を得ようと、週末に関連本10冊まとめ読みしました。

ブログのライティングに関する本を検索すると、色んな本が出てきます。

1冊に依存するのも知識が偏りそうなので、複数の本を読んで共通するエッセンスや、視点を取り入れたので、そのメモです。

この記事を読めば、最近のWeb・ブログのライティング本には、どんなことが書かれてあるのかが、よく分かります。

ライティング本10冊読んで見えたこと

やはり、地道な思考と分析が大切。
ブログやTwitterで概観をつかんだ今の状態から、一歩先に進めそうです。

10冊からのインプットで良かったことは、

ライティングの全体像が見えやすくなって情報整理しやすくなった

ということ。
これで、圧倒的に効率的な情報収集ができます。

私なりに見えたライティングの全体像を後ほどご紹介しますね。
ライティング本を多読する時間がない人には役に立つはず。

ちなみに、今回読んだ書籍は以下の通り。

ブログ・ライティングのフレームワーク

ライティングについては、正直ブログやTwitterでも情報収集は可能です。
だけど、仕入れた情報をどのように整理するのか。

効率よく情報を整理するためには、「フレームワーク」が必要です。
情報を整理して入れるための箱のようなものですね。

日々のブログ&Twitterでの情報収集 + 10冊読みつつ情報を整理したら、こんな感じになりました。

ライティングに関する大抵の情報は、このカテゴリーのどれかに分類できる、というように情報の分類と整理が非常にしやすくなりました

各項目を説明します。

テーマ定義

ブログの記事の書き初めは、なんと言ってもテーマ定義です。
テーマではなく、「テーマ定義」としたのには意味があります。

テーマが商品やサービスだとすると、テーマ定義は、

「誰のどういったことを解決するものか」

ということを考える部分です。

対して、テーマというのは、扱うジャンルそのもののことです。

たとえば、あらゆる記事は読者の動機に紐づきます。
そして、読者の動機は以下の4つ。

 不満
 恐怖
 欲求
 問題

ターゲット設定については、具体的な読者像を掘り下げて考える、という部分で「ペルソナ設定」ということがよくトピックに挙げられます。

この部分がよく分かるのが、以下の2冊です。

億を売る『LP理論』: 〜最高の見込み客リスト獲得ランディングページ教本〜

「億を売る」と、すごいタイトルですが、割と基本的なことが書かれてあります。読者の動機については、こちらが参考になりました。

ブログの成功技術:ブログ記事の書き方究極のガイドブック ブログSEOの入門書:個人ブロガーが勝てる唯一の戦略

こちらはペルソナの設定手順について、わりと細かく書かれています。

特に、「ペルソナは作ってもペルソナに向けて記事を書くのではない」という点は参考になります。

ペルソナで具体的に分析して、再度それを元に抽象化する作業が必要なのですが、気になる方は読んでみてください。

売り方

売り方については、読書をしていて一番興味深かったです。

ここは、以下の3つのエリアの議論に集約されます。

 ベネフィット

売りたいモノやサービスの特徴は、「だから何なのか?」という自問を繰り返すことで、ベネフィットまで導き出すことができます。

ベネフィットこそが、読者がモノやサービスを買う理由になるという話ですね。

ベネフィットについては、以下の本がとてもわかりやすかったです。
商品のメリットからベネフィットを導き出す流れが詳しく書かれています。

現役LPO会社社長から学ぶ コンバージョンを獲る ランディングページ
 タグライン

タグラインは、同じモノやサービスについて、どういうものかを定義することです。

iPhoneが初めて世に出たとき、「これは電話だ」と定義したから売れたという話は有名ですね。

もし「携帯用ポケット・パソコンです」、と言って売っていたら、世の中にスマホというものが生まれていなかったかも知れません。

タグラインについて知りたい方は、こちらの本一択です。

ここらで広告コピーの本当の話をします。 宣伝会議

この本は大手広告代理店でコピーライターをされていた方の本でしたが、今回読んだ本の中では一番おもしろかったです。

「タグライン」という言葉も初めて知りました。

売り手はモノやサービスの特徴にだけ着目するのではなく、「モノやサービス」と「ヒト」との「関係」を再構築、再定義する必要があるという話はかなり役立ちそうです

 記事タイトル

記事タイトルのつけ方も、よくライティングのトピックになりますよね。

この部分で参考になった本はこちらです。

伝えて動かす!WEBライティングの教科書

こちらの本が今回読んだ中では一番実作業レベルで細かい情報が盛り込まれていました。

タイトルに関しては、インパクトとアテンションが重要要素です。
以下に関して詳しく解説されています。

 ヘッドラインを強烈にするルール
 ヘッドラインで目を引くルール

ルール、というよりはテクニックに近いですが、参考になるので読んで損はないと思います。

信頼構築

信頼構築は、読者に「最終判断」をしてもらうためになくてはならないものです。
インフルエンサーのTwitterでも、よく取り上げられるトピックです。

細かく分類すると、以下のようになっていて、「CLARCCS」とまとめられているようです。

 社会的証明(Comparison)
 好意(Liking)
 権威(Authority)
 返報性(Reciprocation)
 コミットメントと一貫性(Commitment/Consistency)
 希少性(Scarcity)

ここについては、前述の「ここらで広告コピーの本当の話をします。」で軽く触れられています。

この本にも書かれてあるのですが、もともと「CLARCCS」とは、ロバート・B・チャルディーニという大学教授の行動経済学の本で紹介されている考え方のようです。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

CLARCCSについて詳しく知りたい人は、こちらが参考になると思います。

億を稼ぐ言葉の技術29: 〜心理学×コピーライティングの教本〜

読者の「共感」を得るための細かいテクニックについては、こちらの本にも書かれています。

このフレームワークでは「好意(Liking)」に該当する部分です。

記事の型

記事の型については、諸説あるところですね。

淡々と説明するもの、ストーリー仕立てで語るもの、要点を短く説明するもの、意外性を強調するものなど、用途に合わせて記事の型を決めるのがよさそうです。

型については前述の「伝えて動かす!WEBライティングの教科書」に、一番体系的にまとめて書かれています。

記事の型は色々あって、どうすれば適材適所に使えるのか、体系的に知りたい方にはおすすめです。

フォーマット

この部分はわりと細かいテクニックについての知識が多いです。

改行のタイミングと読みやすさ、のようなこととか、そもそも日本語の文法とか。漢字、カタカナ、ひらがなの配分なども、フォーマットの話です。

こちらは前述の「ブログの成功技術」に詳しくまとめられています。
まさに教科書的な内容なので、基礎をしっかり身に着けたい人にはぴったりです。

まとめ

ブログのライティング本10冊の総まとめをしました。

ひとつひとつの知識は、おそらくブログやTwitterのどこかにはあるのだろうけれど、結構情報は分散していますよね。

こうして整理をしておくと、新たに仕入れた情報がどの部分の情報なのかが分かりやすい。

どんな話も大体このフレームワークのどこかの話として分類できるはず。

逆にどこにも当てはまらない情報に出くわしたら、自分のフレームワークを修正して、自分に合ったオリジナルものにアップデートしていくと便利だと思います。

役に立ちましたら幸いです。

それでは今回は、以上です。