部下のコーチングのやり方

 
部下のコーチングのやり方を教えて欲しいです。
部下のコーチングには効果がありますか?
指導や教育とコーチングとの違いはあるのですか?

こんな疑問に答えていきたいと思います。

こんにちは!よんりん(Yonrin)です。
当記事を書いている私は、デジタル技術のコンサルタントです。

これまで部下とも沢山接してきて昇進のサポートもしてきました。

部下との接し方は難しいですよね。

特に管理職になりたての人は、初めて部下の育成の難しさに直面します。

そして、これまでの自分が不満を持っていた上司の凄さに気づくのです。

上司と部下の個人的な関係は人それぞれですが、ビジネスの観点からの育成となると、きちんと手法ややり方を理解した上での関係を築くべきです。

この記事を読めば、部下の育成のための「コーチング」の基本的な概念と、そのやり方を理解することが出来ます。

部下を育てるコーチングのやり方

コーチングとは何ぞや?
まずは用語から押さえていきましょう。

コーチングとは?

コーチングは、自発的な行動を促すコミュニケーションの手法です。

自発的」ということが非常に大事です。

コーチングをする人(上司)がコーチングを受ける人(部下)に何かを直接教えたり、指示したりするものではありません

ですので、教育や指導とコーチングの違いは何かというと、部下が自発的行動を起こして初めて育成が成り立つ、という点ですね。

コーチングのミッションは部下が自発的行動を起こさせることです。
そして、上司としては、どんな自発的行動を起こすべきかを一緒に考えること。

コーチングは、もともとアメリカで生まれた概念です。
今は広く世界中で取り入れられている、部下の育成のためのメジャーな手法です。

こうした部下育成のためのコーチングは、リーダーシップの考え方にもつながってきます。
優れたリーダーは、チームの中にうまくコーチングの考え方を組み込んでいるからです。

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コーチングの流れとは?

以下のステップで対話を進めます。

  1. 部下の目標の確認(半年や1年の単位で一定期間における目標)
  2. 部下が考える目指すべき姿と現状のギャップの確認
  3. 目指すべき姿と現状のギャップを埋めるために、部下が直近でやりたいことの確認

もちろん細かくは色々なステップがあります。
大まかな流れの一例としては、上述の内容で問題ありません。

ひとつずつやり方を解説します。

①コーチングにおける、部下の目標の確認(半年や1年の単位で一定期間における目標)

まずは目標の確認からです。

当面の間、どのようなことを目標にして頑張りたいのか

部下の言葉でまずは語ってもらいます。

あくまで、部下の言葉で、語ってもらうことが大事です
コーチングをする上司が「何をすべき」というような話をしてはなりません。

仮に部下が、「課長に昇進すること」というような、結果論に目を向けてしまっている場合は、うまく会話を誘導することが必要です。

たとえば部下にとって「課長になるということはどういうことを意味するのか」というような質問をしてみてはどうでしょう。

今後成長していくための具体的なアクションやプロセスに結びつくような答えを出しやすいように話します。

②コーチングにおける、部下が考える目指すべき姿と現状のギャップの確認

さて、目標が確認できたら次に移ります。

その目標に近づくために、どんな領域の仕事に力を入れていくか

という話を聞きます。

さらに、

  • その領域におけるロールモデルとなる上司がいるか
  • なぜその上司はロールモデルになれるのか
  • 部下自身と比べて、どのあたりが優れているのか

という話を聞いて、今後の部下が進むべき方向づけを助けます。

③コーチングにおける、目指すべき姿と現状のギャップを埋めるために、部下が直近でやりたいことの確認

目指す姿と今の自分には必ずギャップがあります。

ギャップが見えたら、

そのギャップを埋めて目標に到達するために必要だと思うアクション

を部下に話してもらいます。

部下の言葉で、部下がやると決めたことを話してもらうことで、自発性が生まれるのです。

余談:コーチングの手法は部下に気づかれてはならないのか?

コーチングをいざ実践するとき、「このコーチング手法でコミュニケーションをしていること、部下に気づかれない方が自然に会話が進むのかな?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

わたしは個人的に、事前開示するやり方をしています。

わたしが逆に上司からコーチングをしてもらっているとき、「これからコーチングの考えに基づいて、どういう意図で、どんな段取りで会話をしていく」、ということを事前に話してもらえた方が、より安心感を持って話をすることができたからです。

何についても、「取り敢えず答えを教えて」というスタンスの若手の社員などにとっては、「自分で答えを考える」ということを上司が助けている、というコーチングの意図を事前に伝えておくことには意味があります。

そうしないと、フラストレーションや不信感がたまってしまって、逆効果になってしまいます。

ですので、コーチングという手法については、どういうものかを事前に部下と話しておくようにしましょう。

コーチングのやり方が解るオンライン学習コース

大事なので繰り返します。

とにかくコーチングのやり方で重要なのは「育てる」、「教える」、という考えを見直すことです。

コンサルティングファームでは、コーチングする側の人(上司)を例えて「サウンディングボード」という言葉が使われます。

文字通りの意味は共鳴板です。

部下が何か思いを言葉にしたときに、その思いに反応する役目を果たすという意味でそのように言われます。

良いサウンディングボードとは、

部下が何か思いを発したときに、さらに話をしたくなる、話しているうちに自分の本心や、おかしなことに気がつく、というような自己完結(≒自発性)を促すもの

です。

考えを掘り下げることを助けるのが、コーチングにおける上司の役割です。

その辺りを意識してオンライン学習コースを受講してみると、実際の現場でのコーチングのやり方がイメージできるようになると思います。Udemyの人気オンラインコースです。

Udemyオンライン学習コース/【5分で相手が変わる】メンバーを育てるコーチング入門

こちらのUdemyオンラインコースも、実践的、具体的なやり方についても掘り下げられているので、かなり見応えがあります。先に上述のものを見終えた方はおすすめです。

これから部下と面談の機会が控えているあなたは、部下のためにも見ていて損はないですよ。

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以上です。