こんな疑問に答えていきます。
こんにちは!よんりん(Yonrin)です。
30代では転職は、この後のキャリアの方向性を決めるうえでも慎重に考えたいですよね。
まだ若いので、多少の失敗も経験のうちですが、できれば解りきった失敗は避けておきたいもの。
あなたよりも先に転職した世の中の30代は、転職でどんな失敗をしたのでしょうか?
転職の失敗事例はインターネットで検索するとたくさん出てきます。
この記事では、インターネット上に散らばっている30代の転職の失敗原因を全体マップとしてまとめています(詳細は後述)。
先人たちの残してくれた失敗事例や、転職エージェントに蓄積されているノウハウなどをうまく活用しましょう。
失敗の種類はたくさんありますが、30代の転職も、失敗の原因をしっかりと理解して対処すれば、心配ありません。
想定される失敗を具体的に理解すれば、大抵の失敗には事前対処可能と気づきます。
「失敗」について考え過ぎるのは、悲観的になってしまうと感じるかもしれませんが、実際にはその逆です。
どんな失敗が起こるか分からなくて怖いという状況をなくすことで、転職を前向きに進めることができるので、成功につながります。
30代の転職はどうすれば成功するの?30代で実際に転職した人は、自分の転職をどう自己評価しているの?30代の転職を成功させるために気をつけたことはどんなこと? こんな疑問に答えていきます。 こんにちは!よんりん(Yonri[…]
30代の転職で失敗の原因と対処法
まずは、漠然とした失敗のイメージを具体的なものにしましょう。
そして対処を考えれば、以外と対処できないことはないものです。
30代の転職で失敗の原因を理解する
30代の転職の失敗について考える前に、まず一歩引いて「失敗」の全体像を眺めてみましょう。
どうでしょう、「失敗」と漠然と捉えているものの輪郭が見えた気がしませんか?
30代の転職で失敗経験をネットで検索してみた
30代の転職での失敗についての情報はネットに溢れています。
転職系の情報サイトや、転職支援をしている会社のホームページ、個人のブログなど、あなたよりも先にアクションをして、失敗をした人たちの経験が沢山。
山のようにあるように見える失敗談。
30代の転職ってもしかして無謀?・・・なんて思う必要は全然なし。
多くのサイトに目を通してみると、いくつかの似通った失敗にグルーピングできて、失敗の全貌が見渡せるようになります。
どういうことなのか、説明していきますね。
Google検索上位25件*のサイトから見えた30代転職の失敗内容とは?
*リスティング広告のサイトと重複サイトを除く
こちらが、30代の転職の失敗についてまとめた全体像マップになります。
各サイトに目を通していくと、サイト数10件目くらいから、記載されている失敗の内容が既出のものと重複してくるようになります。
そしてほぼ、既出のものしか出てこなくなるのが25件目、という感じです。
30代の転職失敗の全体像マップでは、転職活動全体のタイムラインにおける失敗のタイミング別(転職前・転職活動中・転職後)に記載しています。
そして、転職の失敗カテゴリーに分類して、カテゴリーの箱の中身に具体的な30代の転職の失敗の代表例を列挙しました。
30代の転職の失敗に関してインターネットを調べると、出てくる失敗は、ほぼこのカテゴリーのいずれかに該当すると思います。
30代の転職の失敗の定義はたくさんありますが、逆に言えば、これらに対応していくと、30代の転職の失敗のリスクを確実に減らすことができるということです。
転職活動中は、この全体マップに自分なりに気づいたポイントを追加していけば、失敗に対処するのに役立つはず。
是非活用してみてくださいね。
30代の転職で失敗の原因に対処する
得体の知れなかった30代の転職の失敗の原因も、見える化してみると、あとは具体的に対処するだけ。
これだけで、かなり精神的に楽になったはず。見える化は最強です。
見えないってコワイ。
もちろん、転職先の会社の業績が急に悪化してしまう、など自分でコントロールできることが限られていることもあります。
しかしながら、コントロールできることに関しては、ほぼ、なんらかの対処が可能ではないかと思います。
(そもそも、自分でコントロールできないような問題は、転職先に限らず、今の現職でも起こり得ることではないかと思います。)
転職後に起こる「後悔」の原因の多くは、転職活動開始よりも前の準備段階で対処できることです。早めに対処するのがいいですね。
退職の仕方を失敗
転職の失敗は、現職の退職の仕方にも左右されます。
退職時期が早すぎる
同じ業界内の転職であれば、前職とのつながりは貴重な財産。
そして、万が一の出戻りを許してもらえる関係なら、精神的にもかなり楽です。
退職時期が早すぎる、というのは30代にありがちな失敗です。
これは精神的な焦りが失敗の原因で、特に30代では特別の理由なく退職時期を早めるのは、高リスクです。
現職での知識や経験がひと通り説明できるようになる前に時期を早めて辞めてしまうと、「前職の経験を活かす」という30代での中途採用最大の強みを活かしきれなくなります。
転職先の選択を失敗
これらは、転職をすると決めたかなり早い段階で冷静に考えておけば、避けられる失敗の原因です。
希望条件が曖昧
転職先の優先順位がない
30代の転職で年収にこだわりすぎると、キャリアの幅が狭まってしまう可能性があります。転職先の選択肢は、確実に減ります。
年収アップのやり方としては、今回ではなく次回、転職する際にアップすることを目指す、というようなワンステップ置くようなプランを考えることもできるはず。
そうすれば、まずは、キャリアを優先した転職がしやすくなりますね。
30代の転職では、希望条件が曖昧だと、転職後に後悔することになります。
特に、現職と転職先で違いが出るような部分(たとえば現職は勤務地変更がないけれど、転職先にはある、など)については要注意です。
それから、今のスキルを活かして業界を変えるのか、同じ業界で業種や職種を変えるのか、何を譲ることが出来て、何が妥協できないかについては、ある程度考えておくべきです。
30代の転職前にどんなスキルアップをしておけばいいの? 30代の転職前にスキルアップする方法は?30代の転職前にスキルアップしていればどんなメリットがあるの? こんな疑問に答えていきます。 こんにちは!よんりん(Yonri[…]
転職先の優先順位についても同じですね。30代の転職でこれが不明瞭だと、転職し終わった後で、なぜ転職したのだろう、もっと良い選択肢を選ばなかったのだろう、などと後悔することになってしまいます。
転職前の準備を失敗
転職前の準備で転職活動のパフォーマンスが大きく変わります。
情報収集不足(自己分析)
情報収集不足(企業分析)
家族の同意がない
キャリアプランは明確にする必要があります。
特に30代に限ったことではありませんが、転職の選択肢の幅は年齢と共に狭くなっていくはずです(逆に選択肢の深さは年齢と共に深くなっているはず)。
明確に、と言っても、個人的に長期のキャリアプランはそこまで明確でなくても、大体の方向が分かればいいと思います。
今の変化の速い時代、そこまで長期目標が具体的になりすぎると、外部の環境の変化で、思い描いていた通りにならないことも沢山あるからです。
それよりも、状況の変化に柔軟に適応できるように、少し抽象的に考えておくと、変化に強いキャリアが築けるはずです。
特に、海外への転職を視野に入れていたりするあなたは、しっかり道筋を考えておく必要がありますよ。
自己分析や企業分析については、多くの観点があります。
自己分析の失敗例については、以下のようなポイント。
自分の可能性を狭めすぎ
条件にこだわり過ぎ カルチャーが合わない
転職エージェントのWebサイトで30代の失敗の記事を読んでみると、この「市場価値が自己評価より低い」ということが結構出てきます。
ある程度経験を積み、自信を持って面接に臨んだものの、企業が求めるスキルや経験のレベルがもう少し高かった、というようなケースですね。
転職希望者と、採用担当者との両方と接点のある転職エージェントならではの観点ですね。
もう少し細かく考えると、このギャップについては、本当にスキルや経験が足りていないのか、自分の見せ方の改善が必要なのか、見極めるようにしましょう。
個人的には、自分の見せ方の改善をすれば、30代でのギャップはほぼ埋まるのではないかと思っています。
それから、自分ができることの可能性を狭めすぎたり、自分の中で設定している転職条件にこだわり過ぎると、30代の転職は長期化してしまう(なかなか合う転職先がみ見つからない)、というリスクがあります。
別の記事にまとめたのですが、今の経験に旬なスキルを少し足せば、やれることはぐっと広がるはずです。
30代の転職前にどんなスキルアップをしておけばいいの? 30代の転職前にスキルアップする方法は?30代の転職前にスキルアップしていればどんなメリットがあるの? こんな疑問に答えていきます。 こんにちは!よんりん(Yonri[…]
企業分析のところでも考えますが、カルチャーについてもある程度想定しておきましょう。
自分はどのようなカルチャーを好むのか。受け入れられないことは何か。
企業なので、ある程度の妥協も必要です。
企業の実態については事前に確認できないこともありますが、自分の好き嫌いについては自分でしっかり把握しておきましょう。
企業分析の失敗例については、以下のようなポイント。
企業業績の悪化の兆候に気づかない
企業が求める人材像を理解していない
入社後に気がついて、転職が失敗、となるのは避けたいですね。
企業文化や社風の情報収集が難しいですが、知り合いの知り合い、など伝手をたどってでも、いろんな角度からの情報を仕入れておくべきです。
それから、結婚している場合は家族の同意は得るに越したことはないですね。
思いのほか時間と労力がかかりますし、金銭面でも出費があります。
何より、家族のふとした一言が決断の一助になることも。
書類選考の失敗
書類選考は、何度でも書き直せるし、ぶっつけ本番ではないものです。
転職先の研究をして丁寧に作りこめれば、ほぼ問題がでることはないはず。
時間をどこまでかけられるか、で失敗のリスクを減らせます。
もし、自分の関与した仕事がインパクトにかけるな、こじんまりとしすぎかな、と感じたら、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
書き方が下手
採用条件とのミスマッチ
年齢要件とのミスマッチ
それから、書式や誤字脱字などの形式的な減点は、避けるべきです。
履歴書は一度作れば、何度でも使えるので、時間をかけてブラッシュアップしましょう。
30代の転職活動をする時点で、ある程度の覚悟と心構えをしておけば、過度な落胆をせずに済みますよ。
面接の失敗
面接は一発勝負。
100%の実力を出すのは難しいかも知れません。
ただ、明らかに失敗と思われることは避けられます。
書類選考のセクションでもお話ししたように、経験を魅力的に見せる方法は、是非覚えておくようにしてくださいね。
この考え方で、書類や面接の場だけではなく、実務を行う上でのマインドも変えることができるはずです。
現職批判をする
転職動機に年収
志望動機が自分のキャリアアップだけ
特に30代に限った問題ではないと思うかも知れませんが、30代にもなれば強い志望度としっかりした考えで転職をするような人でないと、そもそも相手先も不安になるでしょう。
現場批判についても、現場の不満はまずは自分で解決しようとして、ある程度の解決を成果として話せる、という文脈で行うべきです。
退職理由として現場批判をするのはやめておきましょう。
そうした相手先の期待を理解して発言する必要があります。
30代には30代なりの回答が求められる面接のポイントもありますので、こちらの記事も合わせてどうぞ。
30代で転職したい人 30代の転職の面接ではどんなことに気をつければいいの?転職の面接で30代なりの回答が求められることは? こんな疑問に答えていきます。 こんにちは!よんりん(Yonrin)です。30代の転職の面接は、新卒[…]
最後に、30代の自己PRや志望動機を話す際に犯しがちな失敗は、自分の話にばかり焦点が当たってしまうことです。
自分の話の先に、転職先の会社にどのような利益をもたらすのか、自分の強みがどのように転職先の会社の課題に結び付けられるのか、など、最後は転職先の未来の話をするべきです。
自分のPR、自分のキャリアアップのことだけを話しておしまい、というのは非常にもったいないパターン。
あと一押しのところ、詰めをしっかりするようにしましょう。
転職活動のやり方を失敗
転職活動のやり方には、手法的なことと、マインド的なことのふたつを考える必要があります。
手法的なことは、以下のようなポイントです。
転職活動の予算オーバー
転職活動に区切りがない
転職チャネルを絞り過ぎ
応募件数が少なすぎる
まず、転職エージェントは積極的に活用しましょう。
家族、友人、同僚などへの相談も大事です。
ただ、転職エージェントは、転職のことに特化して話ができる相談相手です。
定期的な話ができるというのは、活動のペースをつかむうえでも、精神的な面でも、心強い支えになるはずです。
また、自分の市場価値を客観的に測るという意味でも、転職エージェントと話をすることは、非常に役立ちます。
見落としがちですが、転職活動にかかるコストやスケジュールなどの計画は事前に立てておくのが良いです。
30代の転職では数で勝負しなければならない側面があります。転職チャネルも応募件数も、最大化できるように意識しましょう。
マインド的なことでは、以下のようなポイントがあります。
現職を早く辞めたいと焦る
能力の過信
過去に焦点を当てている
自分に焦点を当てている
何かアクションを起こして避けるべき失敗というよりも、心の持ちようの話です。
繰り返しになりますが、転職先企業の立場で、「転職先の未来」に向かって話を組み立てていくことを忘れずに、ということですね。
新しい職場での失敗
希望する転職先に就職できれば、転職としては成功のような気がしますが、やはり転職先での想定外の苦労が、転職の失敗という認識につながることもあるようです。
一番の課題は、過去の経験や知識を活かしつつ、過去の経験や知識に縛られない、という矛盾したふたつのことのバランスをうまくとることです。
正当な評価を得られない
前の会社の常識を持ち込む
責任範囲が狭くなる
面接時点では歓迎されていたような、過去に評価されたはずのことが、現場では評価してもらえなかったり、現職の常識が通じなかったり。
この辺りは、事前に心構えと覚悟が必要です。
前職で評価されていたことや、経験は、必ず役に立つ時が来ます。
ただ、それを表に出すタイミングは、少し時間をかけることも必要です。
まずは自分が信頼され、受け入れられること。
まずは自分が相手のやり方に理解を示し、受け入れた上で信頼を築き、相手が自分の言うことを聞き入れてくれる準備が整ったときに、少しずつ改善を提案していくのです。
自分をある程度コントロールすれば、大きな精神的ダメージは避けられるものばかりなはず。
転職後は、できるだけ多くの人と交流を深めるべきです。
そして、そうした努力をしても、一定数受け入れてもらえないことがあることも事実。
あなたが決して悪いわけではないのです。
誰が転職していても、同じようなことは起きます。
転職先で一時的に誰にでも起こり得ることを「少し解決に時間のかかる課題」と定義するのか、それとも「転職の失敗」と定義するのか、というその程度の問題です。
業務を進めるにつれ、前職と比べて責任の範囲が狭まってしまったと感じることもあると思います。
こうした会社間の違いは、どこに行っても少なからずありますので、ある程度は仕方のないものとして考え、決して近道を行くことに焦って、逆に遠回りになってしまわないようにしましょう。
一生懸命なあなたの姿は必ず認められます。
30代の転職は怖くないという事実
いかがでしょう。
この記事で一番伝えたかったことは、30代の転職の失敗は怖くないという事実。
漠然とした失敗のイメージを具体的にすることで、多くのことが事前に対処できるのです。
もし、30代の転職について、目に見えない失敗を恐れて踏み出せずにいたのだとすれば、その失敗をきちんと直視することで、あなたの転職成功の可能性はぐっと高まります。
もし納得のできる良い転職先が見つからなくても、落ち込む必要もないし、絶望する必要もありません。転職しないことは、失敗ではないですよ。
通常の転職活動だけが、キャリア・チェンジする方法ではないからです。
今は、いくつになっても自分の可能性を試し続けることができるし、うまくいけばキャリア・チェンジすることができます。
30代の転職は怖くないですよ。
まとめ
30代の転職の失敗について、全体像マップとしてまとめました。
ネットで失敗例はいくつも見つかりますが、この全体像マップのいずれかの情報が色んなサイトに散在している状態のため、なかなか全体像が見えにくいと思い、作成しました。
「転職活動のやり方を失敗」のカテゴリーにもありますが、「ひとりで活動する」というのも失敗の原因のひとつとして、いくつかのサイトで取り上げられていました。
それらのウェブサイトで転職サイトを紹介するためのポジショントーク的な側面はあるはずですが、それを差し引いても、転職のプロであるエージェントと話しながら進める大切だと思います。
合わせて信用できる現職の同僚や上司など、自分以外の意見を取り入れる。
要は、失敗のリスクを知って、自分に必要な情報を転職エージェントから引き出す、というのが上手な転職エージェントとの付き合い方だと思います。
※最後にですが、30代の転職に合った転職サービスを利用することも大切です。
やはりひとりで転職活動をするよりも、「自分の相対的な価値」を客観的に見てくださるエージェントの存在があることは、かなり大きな意味があると思います。
転職エージェントではなくても、身近に話ができる人がいれば、誰かに自分の考えを客観的に見てもらえる環境は大事だと思います。
転職エージェントを利用する場合は、複数社のエージェントと話をすると、より客観的な自分の価値がみえてくるはずです。
案件の内容的や充実度では、DODA、type転職、パソナキャリアが、私も利用していて良かったと思っているエージェントです。
あとは、自分に合った案件を紹介してくださった会社を通して最後には決めることになると思います。事前にどのエージェントが良いかと迷い過ぎず、複数と進めて相性を確かめたり、紹介していただける案件を比べたりしましょう。
30代の転職、得体の知れない失敗が怖くて一歩が踏み出せなかった、そんなあなたのお役に立っていれば幸いです。
そして、リスクを減らして、満足のいく転職になりますよう。
今回は、以上です。