30代の転職の面接で気をつけるべきこと

  • 2021年1月10日
  • 2022年1月29日
  • CAREER
30代で転職したい人
30代転職面接ではどんなことに気をつければいいの?転職面接で30代なりの回答が求められることは?

こんな疑問に答えていきます。

こんにちは!よんりん(Yonrin)です。
30代の転職の面接は、新卒の面接と違い、面接官の見る目や聞きたいことも違ってきます。

これまでの経験を整理して、しっかり準備をしておけば、恐れるに足らずです。

この記事を読めば、30代の転職の面接について、30代なりの回答が求められるポイントがよく分かります。

30代の転職で失敗の原因の全体像はこちらの記事でも紹介させていただいています。

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30代の転職の面接で気をつけるべき内容は3つ

30代の転職の面接で気をつけるべき内容は3つです。

 経験と志望理由
 転職動機
 退職理由

もちろん、この3つは30代以外の転職の面接でも重要項目ですが、特に30代なりの回答をすることが求められると理解しておけばよいと思います。

30代では、初めての転職という場合も多いと思います。

新卒採用時の面接との違いを意識しながら、その他もろもろの話題についても、しっかり準備しておいてください。

30代の転職の面接で答える経験と志望理由

30代の転職では、まずはこれまでの経験をしっかり伝えましょう。
更に、転職先企業の未来に話をつなげることが大切です。

大切なのでもう一度伝えますがが、あくまでも自分の経験は過去の話。
そこからうまくつなげて転職先企業の未来の話をすることが重要です。

面接で話す過去の経験は転職先の未来につなげる

まず、30代はそれなりの業務経験を積んでいることと思います。

そうした過去の業務経験を話し始めると、それ自体が目的のようになってしまいがち。

しかし、本当に大切なことは、転職先でどのように活躍できるかを話すことであって、過去の業務経験はその「裏付け」という位置づけであることを常に覚えていてください。

「過去にこういう経験をしてきました」→「それが御社(転職先)で実現したい事にこのように活かせると思います」

という流れですね。

面接で話す志望理由は会社目線の説明も付け加える

30代が面接で志望理由を聞かれても、自分自身のスキルアップのことや、自分がやりたいことを話すだけでは不十分です。

自分自身のキャリアアップ・スキルアップや自分がやりたいことというのは、自分のモチベーションの高さの話であって、転職先が聞きたいのは、ベネフィット(あなたが「会社にどんな良いことをもたらすか」)です。

たとえば、あなたにExcelを活用して業務データを分析したレポートを作った経験があって、更に転職先の業務ではデータ活用が積極的に行われているとします。

以下のようなことを志望動機として話すのは残念NGです。

NGな例
 ・データ活用スキルを伸ばしたい
 ・データが積極活用されている業務環境を経験したい

少し考え方を進めて、このように話してみてはどうでしょう。

OKな例
 ・データ活用スキルを活かして若手のデータ活用促進に貢献したい
 ・データ活用経験を活かして貴社で新たなデータ活用領域を広げていきたい

ポイントは、転職先にとってどんなメリットのあることができるのかであって、自分の願望どまりになってしまわないようにするということです。

自分の願望があれば、転職先に活かす方法はいくらでもあります。

「それをするとどうなるのか?」を3回繰り返してみてください。
すると、あなたのストーリーは驚くほど洗練されるはずです。

データ活用スキルを伸ばしたい→データ活用スキルが伸びると若手のデータ活用促進に貢献できる→組織全体でデータ活用が当たり前になるようにしたい

OKな例をさらに一歩進めると、こんな感じです。
唯一の答えはありませんが、一例としてストーリーにすると、以下のようにも言えますね。

組織全体でデータ活用が当たり前になるようにすることが必要だと思っているので、若手のデータ活用促進に貢献したい。そのためのデータ活用スキルは現職で経験している。

あと最後に、現職でのちょっとしたスキルアップも転職先での未来を語るヒントになると思いますので「デジタル人材(非エンジニア)になるためのロードマップ【保存版】」の記事も参考にしてみてください。

30代の転職の面接で答える転職動機

30代の転職では、役職や年収などが実際の理由として多くなることは確かです。
ただし、それを前面に押し出した面接は避けましょう。

面接で話す転職動機は年収ではなくこれからの役割と責任

役職や年収は、あくまであなたの成果や実績に対する結果論です。

成果や実績の前に「先払い」してくれる企業もあると思いますが、それでも役職や年収を転職動機として正直に答えるのはあまりメリットがありません。

役職と年収は役割と責任に置き換えて考えるといいでしょう。

役割や責任について話せば、その役割と責任に見合った役職と年収はその後に確認すれば良いと思います。

ただし、いくら面接で年収に固執しないようにするとは言え、ここはバランスが難しく、安易に不利な年収条件を受け入れないような注意も必要です。

転職動機にからめて年収の話をするのは避けて、最後の質問タイムなど、別の文脈の際に確かめるのが無難です。

転職エージェントを使っている場合は、事前にエージェント経由で大体の相場を聞いておいておくのもひとつの方法です。

面接時に「エージェント経由ではそのように聞いているのですが」と切り出しやすくなりますね。

30代の転職の面接で答える退職理由

30代の転職があなたにとって初めての転職だとすると、退職の理由を面接で話すのは、初めてのことだと思います。

企業での仕事にはストレスや不満はつきもの。
前職にもある程度のストレスや不満があって当然、そして転職先でもしかりです。

そもそも、転職先でそのストレスや不満が生じない保証はない以上、あなたが同じ問題に直面してすぐに退職、ということになってはお互いに幸せではないですよね。

その辺のことを見極める意図もあると思いますが、前向きな部分に理由を伝えられれば大丈夫ですよ。

面接で話す退職理由は現職の問題を別の角度から話す

絶対にNGとされているのは、現職批判です。
どれだけ本当のことでも、面接で口にするのは避けましょう。

まずメリットがありません(あなたがスッキリする以外は)。

現職の問題を口にした場合、転職先企業が興味を持つのは、あなたがその問題への対処と解決をどのようにしたか、です。

あなたが現職の解決できない問題が原因で新たな転職先を選ぶのであれば、転職先には同様の問題がない(ことを前提にしている)はずです。

そうであれば、転職先がそうした問題が起こらないように何らかの対処をしているはずなので、そこにフォーカスした会話にしましょう。

あなたが考えるべきは、むしろ現職の問題を別の角度から見て、あたかも問題ではないかのように伝える方法です。

たとえば、現職で「年代的に上の世代が多く、ここ数年誰も昇進しておらず、今後も昇進の見通しが立たない」、という場合。ありがちですね。

「現職では経験豊かなメンバーがたくさんいる中で、知見を蓄えながら働けている。今後は知見のアウトプットの割合が今よりも多く求められる場所で働きたい」

みたいなことですね。
自分の不満を良いように言葉にするのはストレスですが、そこを強いメンタルで抑え込めると、最後に笑うことができますよ。

まとめ

30代の転職の面接で気をつけるべきことについて、まとめました。

 退職理由 → 現職批判を避け前向きな解釈
 転職動機 → 役割と責任にフォーカス
 経験と志望理由 → 未来の話をする

過去と未来は連続しています。

その連続のストーリーをあなた自身の「成功のストーリー」として話すこと。

ひとことで言えば、30代の転職の面接の肝はそこにあります。

今回の記事に書いた点以外にも、一般的な転職面接本、転職について書かれた本はたくさんあります。

私も面接は苦手なので、その手の本はたくさん読んできましたが、その中でも「この1冊」と思えた本が「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」です。

自分の「資産」について、うまく情報を整理しておけば、どんな会社と話をする場合でも、必ず役に立つはず。

※それから最後にですが、30代の転職には年齢相応の転職サービスの利用をおすすめします。まずは、JACリクルートメントで、利用層は30代後半であっても安心して利用できます。役職と年収を重視するならDODA(ハイクラス)が探しやすい。
それから、もう少し幅広くということであれば、案件的にはパソナキャリアtype転職が充実していまして、評判も良いです。

一生懸命な姿は必ず認められます。
面接で信頼を勝ち取って、あなたが幸せなキャリアを築けることをお祈りしています。